ぐっちゃり diary

夜行バスでiPhoneの充電器がないことに気が付きSAで買ったらType-Cコードだった、そんなブログ

2021年楽曲10選

今年いいなと思った10曲を紹介したいと思います。

アーティストやコンテンツの被りはないようにしています。

 

 

又三郎/ヨルシカ 

作詞・作曲・編曲:n-buna


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Q. 「『どっどど どどうど どどうど どどう』という書き出しで始まる、宮沢賢治の小説は何でしょう?」

A. 「風の又三郎

宮沢賢治の名作、風の又三郎の現代風オマージュというか再構成のような印象を受けるヨルシカの1曲です。この曲の好きな点は原作小説の引用やアレンジです。

 

間奏のコーラスの「どっどどどどうど」や「青い胡桃も吹き飛ばせ 酸っぱいかりんも吹き飛ばせ」といった「風の又三郎」要素が多くちりばめられており、考察のしがいがあります。

「どっどどどどうど」についてはもっとも有名な部分だし、ただ単純に洒落てんねぇ~と思いました。「青い胡桃も吹き飛ばせ 酸っぱいかりんも吹き飛ばせ」は

 

どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう

 

という小説の一番初めに出てくる部分から引用していると思われます。「青いくるみ」と「すっぱいかりん」はその花言葉から「青い知性」や「酸っぱい恋」と解釈できたりもします。宮沢賢治が何を意図してこの一節をいれたのか分かりませんが、n-bunaさんがこの一節を歌詞に盛り込んだというのがn-bunaさんらしさを感じるというか、拡張的に言えば解釈一致過ぎて完全に好きになってしまいました。

 

Bメロの「風を待っていたんだ」というフレーズからは、現代社会の閉塞や不安、憂鬱などを打ち壊してほしいという曲のコンセプトの根源を感じました。強かったです。

 

 

木漏れ日のエール/トウカイテイオー(cv.Machico)、メジロマックイーン(cv.大西沙織)

作詞:真崎エリカ 作曲:本多友紀

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ウマ娘のすごいところはすでにできている物語風の現実に対して解釈を加えて新たな物語として再構築するところだと思っています。新たな、というより並行している?という表現の方が適切かもしれません。

この曲のすごいところは12話で流れたテイオーとマックイーンの逆パート割バージョンです。例えば

 

運命の意地悪そっと蹴飛ばせる私へと大丈夫なってみせる

 

10話までマックイーンが歌うこの歌詞は、テイオーが折れても最強のライバルとして走り続けるために、マックイーン自身に対して鼓舞しているように捉えられます。一方、12話の折れてしまったマックイーンに対して「大丈夫、折れてしまってもまた立ち上がれるから」とテイオーが歌うこの歌詞には、マックイーンの手を引くような、励ますようなニュアンスが含まれます。

 

ストーリーに合わせて誰が歌うか変えることによって、本来その歌詞に込められていると考えられていたところに異なる解釈をぶち込む、そんなことを感じた曲でした。

 

ゲームでアニメ時空とは異なるオリジナルストーリーが描かれている点も含めて、陳腐な言葉ですが、ウマ娘制作陣は解釈の鬼ですね。誰がストーリーや脚本を担当しているのでしょうか。気になります。

 

やたらウマ娘よいしょする文になってしまったので、バランスを取ります。

ガチャはくそ。

 

 

透明シンガー/早見沙織

作詞:早見沙織 作曲・編曲:ぷす(fromツユ)


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よく聴くおしゃれな楽曲をうたっている早見沙織さんではなく、自分の気持ちを訴えるように吐き出す早見沙織さんがいたように感じる1曲です。曲調もアップテンポでどんどん変化してくため、飽きず聴いていられる強い曲でした。

 

子供の頃に描いていた小さな夢があった

色褪せないまま今もまだ胸の中 声を出し続けるよ

 

子供の頃描いていた、淡い幻風景がありました。それが淡い色のまま今も心に残り続けています。どう表現していいかわからないそれを言語化するために考え悩む日々が続いています。そんな私にとってとにかく刺さる歌詞でした。

 

早見沙織は自分の抱いているそれを声で表現してきて、これからもしていくのでしょう。表現の術を見出しているのがとにかくうらやましく、かっこいいと感じました。

 

 

なないろ/BUMP OF CHICKEN

作詞・作曲:藤原基央 編曲:BUMP OF CHICKEN & MOR


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NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の主題歌。人生で一番好きになれた朝ドラでした。

純粋でやさしい曲だなと感じました。おそらくですが、今年一番聞いた曲です。

 

思い出すと寂しいけど、思い出せないと寂しいこと

 

人生と切っても切れない寂しさという気持ちに対するこのフレーズがあまりにも好きすぎて横転。紅白出てますね…。

 

 

エンターテイナー/Rain Drops

作詞・作曲・編曲:じん、堀江晶太


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何だこの最強の布陣は!!?

 

親の名前より見たクレジットたちなので刺さらないわけがなかったです。正直Vの楽曲とかは自分の好きな人たちのオリジナルや歌ってみたくらいしか聞いてこなくてあまり知らなかったのですが、とある曲を今年聴いていろいろと聞いてみるようになりました。今まで聞いてこなかったことを後悔しているくらいです。

 

 

霽れを待つ/Orangestar

作詞・作曲:Orangestar


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どういう人生を送ってきた霽れという漢字を知ることができるのだろうか。この曲を知るまで知りませんでした。わたくし塾講師のアルバイトで国語を教えているらしいのにね。

 

「霽れを待つ君」「君を待つ日々」「答えのない日々」

これだけで十分好きになる理由です。

 

Orangestarさんの曲ってメロディーは結構単純というかわかりやすいなと感じますが、それこそが老若男女を魅了する理由でもあるのかなと思います。

 

全然知らなかったんですけど、プロセカの曲なんですね。音ゲーをやる元気や時間はないですけど、ストーリーとかは追ってみたいなって思いました。有識者教えてください。

 

 

地獄かよって思う/日南めい

作詞:はと 作曲・編曲:小管こんにゃく

HARUKAZEさんの『Monkeys!¡』というゲームのエンディングテーマです。

星野源を彷彿とさせるような曲調が作風とマッチしていてとてもよかったです。

 

この曲を選んだ理由は

 

この世をちょっと留守にした

 

という歌詞です。人が亡くなりかけている表現として最大級に洒落ているなと思い、そのセンスに脱帽しました。どれだけ勉強してもどれだけ本を読んでも、こういう表現を思いつける人間になる気がしません。勝てん。

 

配信やYouTubeにはないので、代わりにオープニングのリンクを置いときます。

こっちもかっこいいよ。


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sketchbook/楠木ともり

作詞・作曲:楠木ともり 編曲:arabesque Choche(Chouchou)


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22歳で当然のごとくほぼすべての曲を作詞作曲しこのクオリティに作り上げてくるのは本当にすごいと思います。アニメにもしっかり出演して声優としての仕事も完遂しつつなので、本当にすごいですね。本当にマルチに活動しているのだなと、尊敬の念でいっぱいです。3rdアルバムの方も曲がめっちゃよくて、この人の曲だけで4曲分くらい外している気がします。今後がどんどん楽しみになりますね。

 

たくさんの曲が刺さっている中で選んだのは、寝る前によく聞いいたため耳に残っていたからです。最近は特に生活に密着した音楽みたいなのを求めている節があって、音圧やメロディーライン、歌い方、曲の雰囲気すべてぴったりでした。

 

 

たゆたえ、七色/ARCANA PROJECT

作詞:田淵智也 作曲:草野華余子 編曲:堀江晶太 ストリングスアレンジ:宮野幸子


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TVA『白い砂のアクアトープ』OP主題歌。な、何だこの最強の布陣は!??

アニメの話はしません。この曲の一番キモイところはサビの3拍子じゃないでしょうか。「あ~~たゆたえほら七色…」でいつも「き、キモい…気持ちい…い♡…」。

 

アニメで一番良かったの、11話だと思っている。異論は認めます。

 

 

はるのとなり/佐々木恵梨

作詞:佐々木恵梨 作曲・編曲:佐々木恵梨、中村ヒロ


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冬の朝、透いた空気、白い息を吐いて歩く。

そんな、はるになる一歩となりにあるときに聞く曲。

 

 

まとめ

今年はspotifyYouTubeを活用して幅広く楽曲を聞けて楽しかったです。特にYouTubeで知った知らない曲をspotifyで検索して…というとても良い循環を形成で来たなと思います。自分の好きな曲というのも確立してきたのもいい感じですね。来年もまたたくさんの楽曲に触れていきます。

 

 

 

終わりだよ~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番外編

・去年聞いておきたかった曲


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・選外込みのプレイリスト

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